肉類が好き、お酒が好き、甘いものが好き、煙草も吸う、そんな方は酸性体質です。しかし、健康な体を維持するためにはアルカリ性の体質を保つことが大切です。酸性体質の生活を続けていると、動脈硬化や狭心症などの成人病になってしまう確率は高く、同時に薄毛・抜毛になる確率も高くなります。
体質改善するための食生活の基本
●植物性脂肪を多く摂る
植物性脂肪の多くは不飽和脂肪酸で液状のものです。不飽和脂肪酸の一つのアルファリノレン酸は、血液中のコレステロールと結びつき、胆汁となって排泄されます。コレステロールを除去して血液の凝固を防ぎ、血液中の中性脂肪を減らす働きをするのです。
不飽和脂肪酸は魚介類や海藻類に多く含まれ、植物油のなかでは菜種油、大豆油などに豊富に含まれています。
●野菜を多く摂る
野菜に含まれる食物繊維は腸のぜん動運動を促して便秘を解消し、コレステロールや有害物質を吸着して体外に排出する働きをします。また、動脈硬化をはじめとするさまざまな成人病の予防にも効果があり、緑黄色野菜に含まれているカロチンは、皮膚や粘膜を丈夫にし、脂質の酸化を防いで万病の元といわれる活性酸素を無害化するという働きをします。
●タウリンを多く摂る
人間の体の中の心筋、脾臓、筋肉、肺、脳、骨髄などにあるタウリンには、血液中のコレステロールを減少させる働きや肝臓の解毒機能を強化する働き、血圧を正常にする働きなど、多くの生理的効果があり、またコレステロールを胆汁として体外に排出する作用や心筋梗塞を防ぐ効果などもあると言われています。
●動物性たんぱく質より植物性たんぱく質を
タンパク質はできるだけ豆腐屋納豆などの大豆製品や海藻など、植物性食品から取りましょう。これが肉類はカロリーが高く、植物性たんぱく質の方が優れているからです。
●糖分を控える
糖分は酸性体質を助長しますので、糖分の取りすぎには注意が必要です。